*2007年食中毒発生事例
厚生労働省が発表した2007年の食中毒発生事例をご紹介します。
これはいわば食品被害が昨年どの程度起こったかを示すものです。
表3
事例;1,023件
患者数;23,541人
死亡者数;5人
【死亡者原因】
1)動物性自然毒
ふぐ・・・・・・・・・・・1人
ウミスズメ(はこふぐ)・・1人
2)植物性自然毒
クラリオサの球根・・・・・1人
きのこ・・・・・・・・・・1人
未記載・・・・・・・・・・1人
この統計を見てまず感じるのは、死亡者が5人と少ないこと。
国民のほぼ全員が毎日摂取していることを考えれば確率的に限りなく0に近いともいえます。
過去10年での統計でも、死亡者は10人を上回ったのは2002年
の18人だけでした。
次に少ないながらもその死亡原因はすべてきのこやふぐなどの自然毒であったこと。
また、発生事例で最も多い原因物資はノロウイルスとカンピロバクター(細菌)、サルモネラ菌でこれら3つで全体の約7割以上を占めています。
また、原因物質のほとんどがノロウイルスとカンピロバクターという細菌であることも顕著でした。
食品に関してのリスクは、決して大きくない、いやむしろイメージと比べると
非常に小さいものではあることがいえると思います。
そのうえであえて食品に対して気をつけることを挙げるとすれば以下のことです。
1)ウイルス、細菌に気をつける
加熱をしっかりすれば防げます。生食に関しては特に抵抗力の弱い方は間違いのないものか細心の注意を払う。
2)天然の毒に気をつける
ふぐやキノコは食べ方や品種を間違えると、最悪の事態に至るケースがあります。
2004年に秋田県で起きたスギヒラタケによる食中毒事件は、通常は食用キノコのものが暖冬により変異したのが原因とされています。
つまり、近年「食品の安全」で恐れられている、「中国産」「養殖」「抗生物質」「農薬」「食品添加物」「水銀」「遺伝子組み換え」「ダイオキシン」などには、明確なリスクがほとんどないことがわかります。
*「食の安全」よりはるかに怖いもの
表4
日本での1年間の死亡者は約108万人。
原因の6割が成人病であるがん、心疾患、脳血管疾患です。
不慮の事故でいえば、交通事故死が約8千人、他殺によるものが約600人です。
自殺者はここ数年毎年3万人を超えています。
これらの統計から新たな思いをいだく方は少なくないと思います。
我々の生活において恐怖を感じなくてはならないのは、決して食品の安全性
などではなく他にたくさんあるということです。
生活習慣病は若年化し、今やだれもが気をつけなくてはなりません。
特に注意すべきはカロリーの摂りすぎと栄養の偏りです。
交通事故だって以前と比べ数は減っているものの、1日20人平均で死んでいることを考えるとまだまだ多いといえるでしょう。
また、今や誰から恨まれるようなことをしていなくても殺されるような事件が後を絶たない時代です。
猟奇的な殺人やただ殺したいがために殺すといった異常なものが増えています。
自殺に関しても、いつ自分の身に、経済苦や健康の悩み(自殺の主な原因)
が降ってくるかわかりません。